空が紫色に変わった。宵(よい)の入り口。腕につけた黒い安物の腕時計を確認すると、午後6時を回ったところだ。夏のはじめである。俺はこの渦を巻く瞳と心で、異世界をたくさん見てきた。しかし、今見ているこの世界が、現実なのか異世界、非現実なのかはっきりと区別がつかなくなっている。色眼鏡などをかけているわけではない。だけど空が見たこともないような濃い濃い紫なのだ・・・・・・・・。小説。約2000字。24ページ。

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